2023年05月15日-05月19日
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山東省の茶葉、科学技術の力で高付加価値商品に

2023年05月18日

 中国山東省日照市の特産品「日照緑茶」は、国家地理的表示(GI)製品となっているが、現在、この茶葉の付加価値をいかに高めるかが、地元の栽培業者にとって避けて通れない課題となっている。科技日報が伝えた。

 巨峰鎮御園春茶葉拠点の責任者、袁奇軍氏は、日照紅茶の加工で新技術を模索し、複数の難題を解決した。袁氏は「スマート茶畑」を作り、茶葉の栽培から生産・販売までの全チェーンで品質管理を実現した。袁氏が推進した水・肥料一体化栽培技術や鉄骨構造越冬防護ハウス技術などにより、茶葉生産量が増加し、品質が向上した。

 緑茶は日照茶葉の看板ではあるが、唯一の品種ではない。白茶や茯茶、烏龍茶などの新品種の登場により、日照茶葉は販売期間が延び、競争力が高まった。

 聖谷山茶葉の責任者、高華健氏は「金花茯茶は発酵の際に、葉の厚みと茶柱の含有量に特殊な条件があるため、原料には初夏の新鮮な葉を使った方がより望ましい。この時期は原料のコストが低く、緑茶にするより茯茶にする方が利益ははるかに大きい」と強調した。

 高氏が3年前に科学研究機関と協力して開発した金花茯茶は、金花菌が豊富で口当たりが良く、販売期間の制限がないことから、市場で幅広い人気を博している。科学技術の導入により、かつては0.5キロ単位で売られていた茶葉が、高付加価値加工を経て、グラム単位で売られる高級飲料品になっている。

 山東経世生物科技の無塵作業場では、碾茶が石臼装置によって細かく轢かれ、抹茶特有の清々しい香りを放っていた。マネージャーの張藍兮氏は「現在は主に、抹茶や抹茶スキンケア用品、そして抹茶フェイスパックを生産している。フェイスパックは日本の宇治でも販売されており、抹茶のプロバイオティクス製品も年内に販売する」と説明した。

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