新たに発表された世界研究機関ランキング「Nature Index Annual Tables」によると、2022年に中国はNature Indexの重要指標である「貢献度」(Share)で初めて世界トップになった。人民日報が伝えた。
Nature Indexは国際的科学技術出版社のシュプリンガー・ネイチャーの傘下機関が作成し、定期的に公表している。「Nature」や「Science」など世界の優れた学術誌82誌に対し、関係機関や国・地域が発表した論文数をデータバンク化している。このデータバンクを利用することで、各機関の論文発表数や分野に基づくランキング作成が可能となる。今回のランキングは2022年1月1日から12月31日までのNature Indexのデータに基づいている。
国・地域ランキングで中国は、重要指標の「貢献度」が1万9373.35で世界トップとなった。米国は1万7610.47だった。トップ10にはこの他、ドイツ、英国、日本、フランス、韓国、カナダ、スイス、インドが含まれた。
中国の機関も貢献度で優れた結果を示した。世界上位50機関に中国の19機関が入り、中国科学院が首位となった。中国科学院大学、中国科学技術大学、南京大学、北京大学、清華大学もトップ10入りした。
分野別では、化学は中国が最も強い学科の一つで、世界化学科学研究貢献度上位10機関のうち中国が9機関を占めた。地球・環境分野では上位10機関のうち6機関が中国からだった。