2023年05月29日-05月31日
トップ  > 科学技術ニュース>  2023年05月29日-05月31日 >  有人宇宙船「神舟16号」打ち上げ成功、11月の帰還を予定

有人宇宙船「神舟16号」打ち上げ成功、11月の帰還を予定

2023年05月30日

 中国の有人宇宙船「神舟16号」を載せたキャリアロケット「長征2号F遥16」が30日、酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。乗組員の健康状態は良好で、打ち上げ任務が無事成功した。

 今回は今年2回目の有人宇宙飛行ミッションで、宇宙ステーションが応用・発展段階に入って初の有人飛行ミッションでもある。ステーションに約5カ月間滞在し、宇宙科学・応用ペイロードの軌道上実験を行い、宇宙飛行士の船外活動やエアロックからの物資運搬を実施し、船外ペイロード設置や宇宙ステーション整備などを行う。

 計画によると、神舟16号は軌道に入ってから自動高速ドッキングモードに移り、中国の宇宙ステーションコアモジュール「天和」の半径方向ポートとドッキングする。滞在期間中、神舟16号の乗組員は神舟17号の訪問とドッキングを迎え、11月に東風着陸場に帰還する予定となっている。

 神舟16号の乗組員は宇宙飛行士の景海鵬氏、朱楊柱氏、桂海潮氏で、景氏がコマンダーになる。景氏は神舟7号、9号、11号の有人飛行任務に参加しており、今回の飛行が4回目。操縦士の景氏と宇宙飛行エンジニアの朱氏は宇宙飛行士大隊出身で、操縦や宇宙機の管理、関連技術試験を担当する。ペイロード専門家の桂氏は北京航空航天大学の教授で、主に宇宙科学実験ペイロードの軌道上操作を担当。科学や宇宙工学などの専門的な訓練を受けており、豊富な操作経験を持つ。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます