中国船舶重工業集団大連造船が独自設計したM350型浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)が26日に引き渡された。同船は最新基準に基づいて設計された超大型海上施設プロジェクトで、世界の複数海域の油ガス開発作業に対応する。中央テレビニュースが伝えた。
FPSOは深海油ガス資源を採掘する先端大型海上プロジェクト施設で、海上の石油や天然ガスなどのエネルギーを採掘、加工、貯蔵、輸送でき、「海上の石油加工工場」と呼ばれている。M350型は全長364メートル、幅64メートル、深さ33メートル、排水量46万トン余りで、現在、世界最大規模のFPSOとなっている。
M350型FPSOは石油の採掘や原油製品の貯蔵・輸送だけでなく、作業員の居住施設と生産・指揮施設も一体化した大型海上石油生産拠点でもある。指定されたエリアに迅速に移動して油ガス開発を行うことができ、工期が短く、機動性が高いという長所がある。また、世界で初めてノルウェー船級協会の最新基準に基づき設計された超大型海上施設プロジェクトでもあり、世界の複数の海域の油ガス開発作業に対応できる。1日に22万バレルの原油処理ができ、敷地面積10平方キロの陸上油ガス加工工場に相当する。設計耐用年数は30年以上で、ハリケーンにも耐えられる。