中国北京市海淀区と昌平区に、自動で電源が入る「低炭素」基地局100カ所が設置された。北京移動が5月31日に明らかにした。北京日報が伝えた。
「低炭素」基地局は誰もネットワークを使用していない場合、基地局が自動でスリープ状態になるもので、AAU自動オン・オフ省エネ技術に基づいている。同技術は5Gネットワークの負荷をリアルタイムでチェックでき、基地局の利用率が一定期間にわたり極めて低く、利用者が極めて少ない状態であれば、ネットワーク管理ソフトウェアが無線周波やデータ経路、光モジュールなどのハードウェアをオフにし、電源モジュールのみをオンにしておくことでエネルギー消費を減らす。
自動でスリープする基地局の場合、ゼロ負荷状態でのネットワーク設備エネルギー消費量は5ワット(W)以下で、オフにする前と比べて消費量を98%以上削減できる。
北京移動は今年、AAU自動オン・オフ省エネ技術を大規模導入する予定。屋外基地局の技術アップグレードのほか、屋内の分布システムも市民のネットワーク利用需要を感知することで正確な節電が実現できる。
一部ショッピングセンターや大型公共施設の天井にはよく「きのこの傘」のような設備が設置されている。これらはユーザーに屋内信号カバーを提供するヘッドエンド装置で、屋内の「小さな基地局」に相当する。新型屋内分散型制御節電技術は市民がネットワークを利用していない時に自動的に「スリープ」状態にし、センサーライトのような省エネ効果を実現するもので、設備間の信号干渉も低減できる。同技術は現在、北京市の昌平楽多港や西単大悦城などの人気商業スポットで試験的に導入されており、平均節電効果は約10%となっている。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。