中国北京市で4日、第31回中国国際情報通信展覧会が開幕した。工業・情報化部(省)は開幕式で、移動通信や光通信などの分野における産業チェーン全体の優位性を持続的に強化し、次世代インターネットなどの先端分野を展開し、6G技術の研究開発を全面的に推進していく考えを示した。
この10年間、中国の情報通信産業は飛躍的な発展を遂げ、世界で最も規模が大きく、トップレベルの技術を擁するネットインフラを完成させた。移動通信ネットワークは「3Gでブレークスルー」「4Gで肩を並べる」から、「5Gでリードする」への飛躍を実現し、急速に発展する情報通信産業が実体経済のデジタル化・ネットワーク化・スマート化へのモデル転換・高度化を効果的に駆動し、社会経済の質の高い発展を推進した。4月末現在、中国の5G基地局数は273万3000カ所、5Gユーザー数は6億3400万人に達しており、いずれも世界全体の60%を占めている。
同部の責任者によると、今後は新型情報インフラのシステム化した発展の推進と情報技術による活性化を加速させ、5Gの利用シーンをさらに開拓・多様化し、インダストリアルインターネットの融合・応用を深化させていく。さらに、先端技術の研究開発と展開を持続的に強化し、6Gや量子通信、衛星インターネットなどの分野に照準を合わせ、研究開発投資を持続的に拡大し、より多くのイノベーション成果の創出を促進していく。