中国の南方電網広西電網公司のプロジェクトの責任者、陳紹南氏は8日、最新研究開発成果の「ワイヤレス充電ドローンおよびドローンポート」について、「ワイヤレス充電技術をドローンに応用することで、航続距離の問題を心配する必要がなくなる」と語った。この技術革新成果はすでに電力網点検用ドローンに使われており、携帯電話のワイヤレス充電と同じように、充電ケーブルの「束縛」から解放されるものとなる。中国新聞網が伝えた。
従来の一般的なドローン電力網点検作業では、作業員が航続距離の限界地点まで行ってドローンの到着を待ち、バッテリーを交換する必要があった。しかし、現在はバッテリー交換が不要になり、指示を出すだけで作業が完了し、途中で人が関与しなくて済むようになった。
このドローンはバッテリーが少なくなると、自動で電柱に設置されたドローン用充電ポートまで飛行し、あらかじめ設定された領域に着陸すると、プラグの挿し抜きなどをしなくてもワイヤレスで充電が開始する。充電が終われば、ドローンは再び点検作業に戻り、すべての任務を完了するまで作業を続ける。
ドローンだけでなく、電気自動車(EV)もワイヤレス充電を実現している。従来の充電と異なるのは、EVは「走りながら充電」できることだ。広西チワン族自治区南寧市では中国初の60キロワット(kW)級EV大効率移動式ワイヤレス充電モデルプロジェクトが行われ、現在、国内で最も成熟したEV移動式ワイヤレス充電プロジェクトとなっている。