大藤峡水力発電所右岸4号機が稼働

2023年06月20日

　中国水利部（省）によると、広西チワン族自治区大藤峡水力発電所プロジェクト右岸4号機が72時間の試験運転に合格し、稼働した。これにより、同発電所の1日当たりの生産能力は480万キロワット時（kWh）増加した。人民網が伝えた。

　同プロジェクトは珠江流域の重要部分で、紅水河にある10カ所の水力発電所カスケード開発の最終段階でもあり、洪水対策や水運、発電、水資源配置、灌漑などの機能を一体化している。プロジェクト完成後、流域の洪水対策に重要な保障を提供し、国家水ネットワーク重要プロジェクトの重要拠点、粤港澳大湾区（広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア）の水安全保障拠点、珠江黄金水道建設の中枢となる。

　同プロジェクトは8基の軸流タービン発電機を配置し、総発電設備容量は160万キロワット（kW）。左岸の3基は2020年に稼働し、右岸の5基のうち今回、4基目が稼働した。最後の1基は現在、計画に基づきメイン機械の設置・調整作業が行われており、年内に稼働する見込みとなっている。同プロジェクトの年間平均発電量は60億5500万kWhに達し、地方経済・社会の質の高い発展を後押しし、中国のカーボンニュートラル・二酸化炭素排出量ピークアウトの目標達成に積極的に貢献する。