中国ではここ数年、電気自動車(EV)の市場シェアが高まっているが、EV市場の拡大に伴い、充電場所を見つけるのが難しいという問題も発生し、特に通勤時間や連休など充電ニーズが増える時期には、「充電ポールが見つからない」状況に多くのEVオーナーが頭を悩ませている。もしEVもスマートフォンと同じようにワイヤレス充電できるようになれば、ケーブルがなくて充電できないという状況から解放されることになる。
江蘇省南京市では、インテリジェント自動車ネットワーク・インタラクティブ充電プラットフォームに乗り入れたEVはワイヤレス充電ができる。ここでは、車載無線充電アプリケーションを通じて、充電状況をリアルタイムで確認することができる。
吉林省長春市では、ワイヤレス充電対応車の商用化大量生産が始まっており、車両の停止から充電までの全プロセスで自動化が実現。停車すると自動で充電が始まる。
中国汽車技術研究センターの実験室では、ロボットアームによって車両底部に異物が入った状況のシミュレーションが行われている。テストでは、ワイヤレス充電中の車が異物を検知すると、バッテリーが自動で充電を停止した。
国網江蘇省電力有限公司電力科学研究院の李群副院長は、「ワイヤレス充電の効率は、基本的にケーブル充電と変わらない。しかも、ワイヤレス充放電システムは急速充電や通常充電のほか、さまざまな車種にも対応する」と説明した。
画像は人民網日本語版(CCTV提供)より