2023年06月26日-06月30日
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世界初の100万kW級「水力・太陽光相互補完」発電所が稼働開始

2023年06月26日

 中国四川省カンゼ・チベット族自治州にある、世界最大規模で標高が最も高い水力・太陽光相互補完プロジェクトの柯拉第1期太陽光発電所が25日、併合発電を開始した。これにより、世界初の100万キロワット(kW)級「水力・太陽光相互補完」発電所が稼働した。

 同発電所は標高4600メートルに位置し、設備容量100万kW、敷地面積1600万平方メートルで標準的なサッカーコート約2000面分に相当する。ソーラー架台の鋼材使用量は約5万トンに達した。

 同発電所は500キロボルト(kV)送電線により、50キロ離れた設備容量300万kWの両河口水力発電所に接続し、太陽光発電と水力発電の電力をまとめて送電している。発電所の年間平均発電量は20億キロワット時(kWh)で、毎年標準炭60万トン以上を節約し、二酸化炭素排出量を160万トン以上削減できる。

 高地寒冷・高標高の気候条件や複雑な施工環境などの制約を受け、同発電所の有効施工期間は6カ月未満だった。建設に携わった人々は平原地域より50%低い酸素濃度、90%高い紫外線放射、最大30度に達する昼夜の温度差という自然環境に立ち向かい、10件以上の技術的難題を次々と解決し、大型太陽光発電プロジェクトの高地寒冷・高標高地域における冬季連続大規模施工の先例を築いた。今年5月には300台の箱型変圧器が設置され、高圧ケーブルの敷設距離が100キロを超え、電気設備が一度にすべての電気試験に合格。水力・太陽光相互補完クリーンエネルギーが予定通りに各世帯に送電されることを保障した。

 国投雅礱江流域水電開発有限公司の祁寧春董事長は「発電所の稼働に伴い、当社のクリーンエネルギー設備容量が2000万kWを超えた。四川省のクリーンエネルギー総発電設備容量の5分の1を占めており、毎年1000億kWh近くのクリーン電力を提供する」と説明した。

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