中国の天津電力取引センターによると、2023年世界経済フォーラムのニュー・チャンピオン年次総会（夏季ダボス会議）において、会場側と新エネルギー発電企業との間でグリーン電力取引が行われることになった。これは天津市にとって初めての大型イベント向けグリーン電力取引となり、また夏季ダボス会議の会場で初めて会期中の100％グリーン電力供給が実現することになる。「光明日報」が伝えた。
14回目となる今回の夏季ダボス会議は、6月27～29日の日程で天津市で行われ、政界やビジネス界、学術界、社会団体、国際機関から1500人を超えるグローバルリーダーやイノベーション人材が出席する。今回のグリーン電力取引の規模は100万キロワット時に達し、標準炭320トンの節約、二酸化炭素排出量800トンの削減に相当する。
同センター市場部の邢立功主任は、「グリーン電力とは生産過程でCO2排出量がゼロに近い電気エネルギーのことで、中国で現在取引されているグリーン電力は太陽光発電と風力発電による電気エネルギーが中心だ。電力ユーザーは双方向取引によって新エネルギー企業からグリーン電力を直接購入することで、クリーンエネルギーの利用ニーズを満たすとともに、確かなグリーン環境バリュー認証を得ることができ、経済効率、社会効率、環境効率の一体化が実現する」と説明した。