中国の北京科技大学で3日、合格通知書の新バージョンが登場した。スチールペーパーでできている通知書は、セミの羽根のように薄く、鏡のように光沢があり、鉄のように堅く、しなやかで強いスチールペーパー「5Gスチール」で作られている。
5Gスチール(セミの羽鋼とも呼ばれる)は最も薄いもので厚さわずか0.07ミリ。主に5G基地局の信号受信装置や信号発信・濾過装置、集積回路(IC)の基板などに使われる。
同大学によると、教員チームと首鋼集団の卒業生チームが共同で研究開発を担当。最終的に質の高い超薄スチールの独自生産を実現した。
この超薄スチール材料の開発・生産には▽超薄型で微小含有物を効率よくコントロールする技術▽超薄型の酸洗・圧延による高速厚み調整と巻き上げ・板成形の安定したコントロール技術▽超薄型の幅厚比の大きな二次冷間圧延技術など、複数の技術が使われた。
合格者には、この通知書と一緒にオリジナルのカードホルダーやアコーディオンファイルバッグなども送られた。