中国遼寧省の瀋陽科学技術局は4日、瀋陽人工知能(AI)スマート計算センターによる中国新世代AI公共計算能力開放イノベーションプラットフォーム第1弾の建設が承認されたと明らかにした。これにより同センターは中国のAI計算能力戦略システムに組み込まれることになる。科技日報が伝えた。
遼寧省瀋陽市は2021年11月、国家新世代AIイノベーション発展試験エリアの建設を承認された。以後、AI発展の「データ、アルゴリズム、計算能力」という3つの要素を捉え、AI計算能力発展の基盤技術を固め、AIスマート計算センター・公共計算能力サービス、応用イノベーション・インキュベーション、産業集積発展、科学研究イノベーション、人材育成プラットフォームによる「1センター4プラットフォーム」の枠組みを構築。AI基礎研究や応用イノベーション、産業集積、若手人材の育成を推進し、中国をリードする国家新世代AIイノベーション発展試験エリアになるよう進めてきた。
瀋陽AIスマート計算センターは22年8月に稼働。東北地域で初めて中国計算能力ネットワークに接続した。2期拡張工事も完了しており、飽和計算能力が300Pに到達し、累計契約計算能力は303Pとなっている。遼河実験室や東北大学など79の重点企業・大学・科学研究機関と契約を結んでおり、計算能力利用率が97.92%に達している。