中国工業・情報化部(省)の関係者は、このほど開かれた中国・ASEAN新興産業フォーラムで、「2022年に新世代情報技術や先端設備、新エネルギー車など戦略的新興産業の付加価値額の対GDP比が13%を超えた。ここ数年、中国は現代化産業体制の構築に取り組んでおり、新興産業が急速に発展している」と説明した。人民日報が伝えた。
産業クラスターの建設が加速し、全国的な影響力を持つ複数の先進製造業や戦略的新興産業のクラスターが形成された。うち国家級先進製造業クラスターは45カ所で、22年の生産高は20兆元(1元=約20円)以上に上る。国家戦略的新興産業クラスターの第1弾は66カ所となっている。
新世代情報技術が急速に発展している。中国で完成した5G基地局は284万カ所で、人工知能(AI)中核産業の規模は5000億元、その企業数は4000社近くに達した。
優位性のある産業の基盤がさらに固まり、向上した。22年の産業用ロボットの年間生産量は44万3000台(セット)となり、新規設置数の全世界に占める割合が50%を超えた。太陽電池モジュールや風力発電機などのクリーンエネルギー設備の重要部品の世界市場シェアは70%で、新エネルギー車の年間販売台数は680万台以上に達し、8年連続で世界一となっている。
工業・情報化部の関係者は、「中国は新興産業を発展させる中で、開放と協力の理念を持ち続け、政産学研(行政・企業・大学・研究機関)各レベルの国際交流・協力を奨励・支援している。中国とASEANは新興産業分野における相互補完性があり、企業間の交流と協力の意向が強い。近年はデジタル経済、太陽光発電、新エネルギー車などの分野で、複数のハイレベルプロジェクトが推進され、明るい発展の見通しを示している。今後は政策の連携を強化し、新興産業の発展に向けた良好な環境を構築する。イノベーションの活力を喚起し、重点分野の質の高い発展を促進する」と語った。