中国の三峡ダムは10日、1基目の発電機が稼働してから丸20年となった。新華社が伝えた。
同ダムの水力発電機は計34基、総発電設備容量は2250万キロワット(kW)、年間設計発電量は882億キロワット時(kWh)となっている。中国の「西電東送」(西部地域で発電した電力を東部地域に送電すること)と「南方地域と北方地域の電力相互供給」の基幹電力供給源となっており、昼夜連続で華東、華中、広東省などの地域に送電される。
三峡ダムはこの20年で累計1兆6000億kWh以上のクリーン電力を送電した。これは中国住民の2022年の電力消費量に相当する。標準炭消費を4億8000万トン以上減らし、二酸化炭素排出量を13億2000万トン以上削減した。