2021年中国・中南米科学技術イノベーションフォーラムにおける共通認識を実行するため、中国と中南米・カリブ諸国が共同で建設した中国・中南米技術移転センターがこのほど、広東省東莞市で発足した。人民日報が伝えた。
新たに設立されたセンターは中国科学技術部（省）が22年に建設を承認。中南米・カリブ諸国に向けた中国唯一の国家級グローバル技術移転機関で、中国・中南米科学技術協力に新たなプラットフォームが設けられた。同センターは技術移転と科学技術協力を主軸に、政府機関と民間運営を結びつけた革新的モデルを採用。企業マッチング・交流・商談、適用技術の研修、先進技術のモデル事業などを通じ、イノベーション成果の導入と効果をさらに促し、中国と中南米の質の高い共同発展に貢献する。
中国・中南米科学技術イノベーション協力は近年、新型コロナウイルスの共同感染対策から、食料安全共同保障、衛星共同開発や宇宙観測などの成果があり、双方と世界に利益をもたらしている。科学技術部の張広軍副部長は、「中南米・カリブ諸国は中国の科学技術イノベーション協力の重要パートナーだ。中国・中南米技術移転センターは双方の協力に新たな内容を盛り込ませるものになる」と述べた。