中国の宇宙ステーションではすでに野菜栽培が行われるようになったが、北京市で10日に行われた宇宙ステーション科学・応用プロジェクト募集説明会で、中国有人宇宙プロジェクト空間応用システム総指揮補佐の張偉氏は、「中国の宇宙ステーションでゼブラフィッシュを飼育し、小型密閉システムにおける魚と微生物の相互作用の研究に用いる」と明らかにした。
ゼブラフィッシュは脊椎動物で、骨量の減少や標的遺伝子の発現や機能などの研究に利用できるメリットがある。
同システムサブチーフデザイナーの鍾紅恩氏は「将来、宇宙ステーションでマウスを用いた実験を行う予定で、宇宙におけるマウスの成長実験や地上で受精したマウスの宇宙妊娠・出産実験が含まれる。これらの実験により人類の宇宙における繁殖の可能性を研究したい」と語った。