自動運転スマートコネクテッドカー、上海で公道テストを実施

2023年07月13日

　中国上海市でこのほど、自動運転スマートコネクテッドカーが中心市街地を走行できるようになった。新華社が伝えた。

「上海市浦東新区における自動運転スマートコネクテッドカーのイノベーション・応用促進についての規定」と実施細則によると、スマートコネクテッドカー企業は「車内に運転手と安全オペレーターを置かない」状況下で、浦東新区内の定められた区間・エリアで、自動運転スマートコネクテッドカーの公道テストを実施できる。

　金橋スマートコネクテッドカーテストモデルエリア内の第1弾試乗区間は全長2.7キロで、約11分で走行する。乗客が電子ディスプレイに指示を出すと、自動車はゆっくり動き出し、道路状況が複雑な交差点に近づくと、車は信号機を識別するだけでなく、スピード調節や車線変更なども自動で行った。

　自動運転企業「AutoX」（安途）の林泰来副総裁は「中心市街地の道路は人と車の密度が高く、カーブの状況が複雑だ。公道テストは自動運転技術の研究開発にとって大きな意義がある」と述べた。

　規定によると、企業は公道テストから開始し、徐々にモデル応用、モデル運営、商用運営の段階に進む。自動運転企業「小馬智行」の王彊公共事務副総裁は「運転席に誰もいない自動運転スマートコネクテッドカーで、乗客を乗せた運転を年内に実現させたい」と語った。