中国自然資源部(省)が実施する中国第13次北極海科学観測隊が12日、極地科学観測砕氷船「雪竜2号」で上海を出航し、北極海での科学観測任務に向かった。今回の観測は航行距離が約1万5500カイリにのぼり、9月下旬に上海に戻る予定となっている。新華社が伝えた。
今回の観測は北極海の太平洋セクターとガッケル海嶺域の2エリアに焦点を当て、環境における重要要素の長期間観測、海嶺域地質・地球物理調査、国家科学技術計画プロジェクト、国際協力の4つの任務を遂行する。大気、海氷、海洋、基質環境調査、生物群集・資源調査、汚染物モニタリングを実施し、タイミングを見て海氷域で調査を行う。
今回の観測は、北極海環境保護や北極の急激な変化への対応、海洋汚染評価などに対する中国の能力を効果的に高め、海嶺域の力学などの関連研究に必要な重要情報とデータを取得する。ロシアやタイなどの科学者とも共同研究を行い、北極科学観測の国際協力を効果的に推進する。
