中国航天科工集団空間工程総体部は、第9回中国(国際)商業宇宙サミットフォーラムで、超低高度軌道通信・リモートセンシング一体型衛星コンステレーションの建設を発表した。1基目の衛星はすでに設計・製造が完了している。光学リモートセンシングカメラや衛星スマート処理設備、原子状酸素検出装置などのペイロードを搭載し、12月に打ち上げられる計画となっている。
超低高度軌道とは、高度300キロ以下の軌道を指す。軌道の高度が低いため、地球とのリモートセンシングが近くなり、より低コスト、より高い観測分解能、より短い伝送遅延を実現する。同等の分解能の場合、光学ペイロードの重量とコストを50%削減し、SARペイロードの重量とコストを40%下げることができる。
今回建設が始まる超低高度軌道通信・リモートセンシング一体型衛星コンステレーションは、デシメートルレベルの正確な検出、1分レベルのリアルタイム伝送を可能にするとともに、先進的な衛星搭載スマート処理や衛星間通信による宇宙情報のユーザー端末への直接送信などを実現する。災害救助や緊急時管理などにおける重要情報の高分解能リアルタイム観測なども可能にし、衛星が直接人々にサービスを提供する新型産業エコシステムを形成する。