中国国家インターネット情報弁公室はこのほど、国家発展・改革委員会、教育部（省）、科学技術部、工業・情報化部、公安部、国家ラジオ・テレビ総局と共同で「生成AIサービス管理暫定規則」を発表した。8月15日より施行する。科技日報が伝えた。
生成AI（人工知能）技術は近年急速に発展しており、経済・社会の発展に新たなチャンスをもたらすとともに、フェイクニュースの拡散やプライバシー侵害、データセキュリティ、偏見・差別などの問題も生み出している。生成AIの発展と安全性をいかに統括するかが各方面の注目を集めている。国家インターネット情報弁公室の関係者は「同規則の発表は生成AIの健全な発展を促進する重要な要求であり、生成AIサービスのリスクを防止するための現実的な需要でもある」と説明した。
発展を促す具体的措置について同規則は、生成AI技術の各業界・各分野における革新的な応用、積極的かつ健全でポジティブな社会的利益となる優良コンテンツの生成、応用シーンの模索・最適化、応用エコシステムの構築を奨励する。また、生成AIのアルゴリズム、アーキテクチャ、半導体および関連ソフトウェアプラットフォームなどの基礎技術の独自イノベーション、生成AIに関連する国際ルールの制定への参加も奨励する。
同規則は、生成AIサービスの提供者に対し、法律に基づきプレトレーニングやトレーニング最適化などのトレーニングデータ処理活動を行い、合法的ソースからのデータ・基礎モデルを使用すべきだと指摘。知的財産権に関わる場合は、他者が法律に基づき享受する知的財産権を侵害してはならず、個人情報に関わる場合は、個人の同意を得るか法律や行政法規が定めるその他の状況に合致しなければならないと定めた。また、トレーニングデータの質を高める効果的な措置を講じ、トレーニングデータの真実性、正確性、客観性、多様性を高めるよう求めた。