中国湖北省武漢市に建設中の武漢泰康金融センターで、新世代超高層ビル軽量化施工設備集積プラットフォームが持ち上げられた。プラットフォームの中心には新世代「空中ビル建設装置」コア設備があり、1フロアの施工が完了すると、わずか2時間で次のフロアに上がる。このプラットフォームは4日間で1フロアの施工ができ、足場を撤去する必要がなく、施工効率が30%向上する。科技日報が伝えた。
新世代「空中ビル建設装置」の内部には工場のような組立ラインがあり、フロア毎の鋼柱の据え付け、鉄筋の結束、型枠設置、コンクリート打設などの作業ができる。中建三局第三建設工程有限責任公司科創公司の李勁総経理は、「同装置には組立化、軽量化、スマート化の特徴がある。簡単に言えばより速く、より軽く、よりスマートということだ」と説明した。
プラットフォームの自重は500トンで、初期の「空中ビル建設装置」より70%以上軽量化された。初期は連結部分の大半が溶接されていたが、「新世代」は形鋼を組み立てる方法を採用し、大量の溶接の必要がなく、設置コストが下がり、容易に取り外しできる。また、積み木のような標準化モジュール設計が採用されており、わずか20日で完成し、設置時間は前世代より30%短縮した。
中建三局集団有限公司プロジェクト総請負公司泰康金融センタープロジェクトマネージャーの陳攀氏は「空中ビル建設装置は作業面積が広い。1フロアの建設が完了すると、プラットフォーム全体がエレベーターに乗るように1フロア上がり、施工を継続する。設備・材料を吊り上げて移動するだけでも作業量を50%減らすことができる。一般的な高層施工システムの効率は最高でも1フロア約7日間だが、空中ビル建設装置はわずか4日ほどだ」と述べた。
新世代「空中ビル建設装置」はすでに福州世茂国際センターや蘇州国際金融センター、重慶陸海国際センター、海南センターなど、中国の20数棟の超高層ビルの施工で応用されている。