周口店の北京原人遺跡で古代人の頭頂骨化石を発見
2023年07月20日
中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の研究チームがこのほど、CTスキャンや3D再構築などの技術を使い、周口店の北京原人遺跡第15地点の哺乳類化石の中から人類の頭頂骨を発見した。1973年に周口店第4地点で1個の歯の化石が発見されて以来、周口店遺跡エリアで更新世の人類の化石が発見されたのは50年ぶりとなる。人民網が伝えた。
周口店第1地点で発見されたホモ・エレクトスの化石は、過去100年近くにわたり中国内外の学者から注目されており、人類の進化を模索する最も重要な研究材料となった。今回発見された標本は黄褐色で、完全に石化している。その骨の厚み、曲がり具合、サイズは、周口店ホモ・エレクトスの頭蓋骨右側の頭頂骨と重なる。今回の化石発見により、周口店遺跡の人類化石地点が1カ所増えた。
A：今回発見された頭頂骨化石。
B：上から見た周口店ホモ・エレクトスの頭蓋骨模型。紫色の部分は今回の頭頂骨化石の位置。
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