中国では現在、グリーン・低炭素産業が急速に発展している。グリーン・低炭素技術イノベーションは「ダブルカーボン」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標達成の土台となる。中国国家知識産権局戦略規画司の葛樹司長は18日、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で「最新の統計データによると、中国は世界のグリーン・低炭素技術イノベーションにおける重要な貢献者になっている」と述べた。新華社が伝えた。
葛氏は「2016~22年の世界のグリーン・低炭素技術発明特許取得件数は累計55万8000件だった。うち、中国の特許権者の特許取得件数は31.9%を占める17万8000件となった。年平均成長率は12.5%に達し、世界の2.5%という数字を大きく上回った」と説明した。
イノベーション主体別では、世界グリーン・低炭素技術発明特許取得件数トップ50に入った中国の企業・機関数は、日本の15社・機関に次ぐ13社・機関だった。企業が8社、科学研究機関が5機関で、国家電網や南方電網などの大手中央企業のほか、寧徳時代やBYDなどの民間企業も入った。
近年イノベーションが活発なエネルギー貯蔵技術を見ると、中国の電気化学エネルギー貯蔵分野の発明特許取得件数は、16年の4300件から22年には1万3000件へと増加し、世界全体に占める割合も35.5%から44.9%に高まった。