中国航空工業集団は18日、中国が独自開発した大型消火・水上救助水陸両用機の「鯤竜」AG600が、消火シーンの検証テスト飛行を完了したと明らかにした。これにより、AG600が消火任務の遂行能力を持つことが示された。新華社が伝えた。
AG600のテスト機3機は今年1~6月、珠海や蒲城、荊門、安順、六盤水、西昌で172回、430時間のテスト飛行を行った。航空機本体の失速、機動特性などのプラットフォーム操作安定項目や消火任務システムの検証を完了。放水や水平飛行、方向転換などの検証も行い、関連技術指標はいずれも設計要求を満たした。同機はすでに消火任務を安全に遂行する能力を備えている。
中国航空工業集団の関係者は「独自の中核機載システムを持つ『鯤竜』AG600はすでに耐空性の検証段階に入っており、2024年度に型式合格証を取得する計画となっている。当社はその後、国産航空設備を国家緊急救助体制に融合させる研究を進め、国産航空設備の体系化した市場開拓、総合的な運営保証、実戦的な応用訓練を行い、AG600を筆頭とする国産航空緊急救助設備体制を加速させる」と説明した。
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