2023年07月24日-07月31日
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長春モーターショー、新モデルや新技術に注目集まる

2023年07月24日

 中国吉林省長春市でこのほど、第20回長春国際自動車博覧会(長春モーターショー)が開かれ、新エネルギー車や自動車のメーカーが一堂に会した。新華社が伝えた。

 ミリ波レーダーや可変焦点レーザーレーダーから赤外線リモートセンシング技術まで、都市におけるスマートアシストから「自然発火ゼロ」の弾倉電池まで、ヘッドアップディスプレイ機能を持つ大型ディスプレイから垂直離着陸できる空飛ぶ車まで...。今回のモーターショーでは新車種、新技術、ニューコンセプトが次々と披露された。

 今回は「モビリティ新時代」をテーマに、7月15日から24日まで開催。125社の自動車メーカー、151のブランドが出展し、展示車両は1300台以上となった。うち新車種や注目車種は82モデルで、新エネ車は100台以上が展示された。

 今回は新エネ車単独の展示館が設置され、比亜迪(BYD)や蔚来(NIO)、理想、小鵬、広汽埃安などのブランドが新車を出展した。

 会場では最新のコンセプトカーが自動車愛好家の注目を集めていた。小鵬汽車の「匯天旅航者X2」はコクピットと回転翼を持つ電動垂直離着陸タイプの「空飛ぶ車」だ。自動運転や障害物感知・回避などの機能があり、ボディは炭素繊維構造を採用しており、ロボットアームは折り畳み可能で、渋滞や障害物、河川などを飛び越え、人々の短距離・低空移動の需要を満たす。

 未来志向の「SFカー」の他に、多くの自動車メーカーが最新の実用的技術を披露した。長春広汽埃安超順体験センター販売担当者の趙海権さんは、「埃安の現在の主力技術は弾倉電池だ。中国東北部の消費者はこれまで、新エネ車をあまり受け入れていなかったが、モーターショーで見た消費者の問い合わせが増えている」と説明した。

 高級ブランドや合弁ブランドも新エネ車の競争に次々と参入している。ベンツやBMW、アウディなどのブランドは、今年の長春国際モーターショーで強力な製品ラインナップを展示した。フォルクスワーゲンの「ID.7」はAR-HUD拡張現実表示システムを搭載し、ヘッドアップディスプレイ機能のほか、地図ナビゲーションなどの情報と結びつけ、バーチャル表示効果を実際の道路と融合させ、運転手により直観的なガイドを提供する。

 専門家は「ダブルカーボン」(二酸化炭素排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標の下、新エネ車が自動車産業の変革を加速度的にけん引していると分析する。中国汽車流通協会の沈進軍会長は「中国の独自ブランドは新エネルギーの面で確かに先頭集団に追いついたが、自動車産業はマラソンのようなもので油断できない。先発の優位性と今後の技術蓄積により、中国の自動車ブランドは新エネ分野で市場がさらに広がるだろう」と語った。

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