2023年07月24日-07月31日
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中国、各種充電ポールが累計660万本に

2023年07月25日

 中国雲南省大理市のネット配車ドライバー、何さんは、剣川沙渓古鎮の駐車場で車の充電を行っていた。何さんによると、朝早く大理から来て、1時間ほど充電して午後に帰るそうで、古鎮に充電ポールができてからほぼ毎日、この区間を行き来しているという。何さんは「新エネルギー車は1往復で100元(1元=約20円)以上節約できる。これが1カ月続けば大きな金額になる」と語った。人民日報が伝えた。

 南方電網雲南大理供電局の譚毅副総経理は「古鎮には直流急速充電ポール3本と一般的充電ポール1本がある。今年の国慶節前後には80キロワット(kW)直流急速充電ポールをさらに6本追加する」と述べた。

 農村地域で充電インフラの整備が先行して行われているのは、中国の充電ポール建設の縮図を示している。中国は現在、世界で数が最も多く、範囲が最大で、サービスが最も揃った充電インフラ体制を完成させている。中国電気自動車充電インフラ促進連盟が発表した最新データによると、6月末現在、中国で設置された各種充電ポールは前年同期比69.8%増の660万本以上となっている。

 充電サービス拠点の健全化・豊富化が続いており、上半期の新規公共充電ポールは35万1000本、自動車と同時に設置される新規個人用充電ポールは109万1000本だった。

 上半期の新規充電インフラ増加数は144万2000本、新エネルギー車累計販売台数は374万7000台で、充電ポールと自動車の増加数の比率が1対2.6となり、急増する新エネ車の充電インフラ需要をほぼ満たしている。中国の高速道路で充電できるサービスエリアは計5931カ所、充電駐車スペースは計2万9009カ所となっている。

 国家発展・改革委員会はこのほど、関係部門・機関と協力して制定した「自動車消費促進に関する若干の措置」で、郷・県や高速道路、居住区などの充電インフラ整備を急ぎ、新エネルギー車と電力網の双方向応用実験を奨励し、バッテリー交換インフラの関連標準の制定を推進し、新エネルギー車の使用環境を持続的に最適化すると打ち出した。

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