中国はこのほど、MRI装置の独自開発に成功し、量産を開始した。
MRI装置は「先端医療機器の王冠上の真珠」と称され、心臓や脳の血管、神経、腫瘍などさまざまな重大疾患の画像診断にとって重要な意義を持つが、その製造技術は長年、外国が独占してきた。
北京大学深圳医院では、中国が独自開発したMRI装置が稼働している。MRI装置の作動状況は、15キロ離れた中国科学院深圳先進技術研究院にリアルタイムで伝送される。この装置は人体の全身画像の撮影が可能で、解像度が高く、画像生成速度も向上している。
同医院医学画像科の張輝副主任技師によると、このMRI装置の画質は世界の先進的なMRI装置メーカーと比べても遜色がなく、価格は大幅に低くなっており、病院の医療検査料も以前より徐々に下がっている。
国産MRI装置は応用の初期段階で、臨床で出現した問題を研究チームが総括し、一歩ずつ解決していった。現在、最新バージョンの国産MRI装置で撮影した画像は、品質面で病院側のニーズを完全に満たしている。