中国船舶集団傘下の広船国際が中国船舶工業貿易有限公司と共同で建造したMSC16000TEUコンテナ船の1号船が24日、引き渡された。同船は全長366メートル、型幅51メートル、型深さ30.2メートル、計画喫水14.5メートルで、最大積載量は1万6616TEU(20フィートコンテナ換算)。華南地域で建造された最大トン数のコンテナ船となる。命名式典では「MSC NOA ARIEILA号」と名付けられた。
同船は2021年3月に建造契約が締結され、MSC地中海海運が発注し、広船国際で8隻建造する計画となっている。これまで広船国際を含む華南地域の造船企業は、トン数がこれほど大きいコンテナ船を建造したことはなかった。広船国際は受注後、中国船舶集団大型コンテナ船専門家チームの指導を受けながら、大型コンテナ船建造技術の研究開発を積極的に実施。割れ防止鋼の切断や溶接、割れ防止鋼ロボットの自動溶接などの技術的難題を相次いで解決した。
同船は世界をリードする空気抵抗低減システムを搭載しており、船底の表面に空気を噴出することで航行中の抵抗を低減し、燃費性能を効果的に高めることができる。最新世代の大型コンテナ船として、グリーンで環境に優しいだけでなく、省エネかつ効率的で、各種技術指標がいずれも世界のトップ水準に達している。
