中国湖北省武漢市南東部に位置し、「中国光谷(オプティカルバレー)」と呼ばれる武漢東湖新技術開発区はこのほど、過去10年間の成果を発表した。基幹産業の一つである光電子情報産業の全体規模は5000億元(1元=約20円)を超え、企業数は12万7000社に増加。ここでは現在、世界最大の光ファイバーケーブル研究開発製造拠点、中国最大の光学部品研究開発生産拠点、中小サイズディスプレイパネル産業拠点・レーザー産業拠点が完成し、光電子情報分野で独自の優位性を形成している。中国新聞網が伝えた。
スマートフォン部品の70%はレーザー加工が必要だ。華工科技産業スマート製造未来産業パークに入ると、精密レーザーカット設備がずらりと並んでいる。国産デジタル制御レーザーカット装置から高性能ファイバーレーザー装置まで、華工科技は60以上の「中国初」の装置を生み出した。同社はここ3年間、研究開発費の年平均伸び率が34%に達し、コア製品は毎年40%以上の伸び率で海外ハイエンド市場に輸出されている。
中国光谷は「光」によって興隆したが、「光」だけに限られることはない。新興産業の競争では絶えず発展の新たな原動力と新たな優位性を創出し、「光電子・半導体・ディスプレイ・端末・ネットワーク」光電子情報とヘルスケアの2大基幹産業を主軸とし、デジタル経済と新消費の新興業態が深く融合し、人工知能、脳科学、ブロックチェーン、量子情報などの未来産業が力強く発展する現代化産業発展構造を形成している。
今年2月には「武漢新都市計画」が発表された。その範囲は武漢市と鄂州市に広がり、世界レベルの科学技術イノベーション発展の先進地、国家戦略的新興産業の先進地、全国テクノロジーファイナンスセンター、国際交流センター、中国式現代化湿地都市モデルの建設に取り組むことになる。