中国工業・情報化部(省)装備工業一司の汪宏副司長は2023世界ロボット大会の記者会見で、「中国のロボット産業は今年1~6月に安定成長を維持した。産業用ロボット生産台数は前年同期比5.4%増の22万2000セット、サービスロボットの生産台数は9.6%増の353万セットに達した」と述べた。
「中国のロボット産業は安定的で健全な発展を実現し、世界のロボット産業発展の中核勢力になった」。汪氏によると、中国ロボット業界の2022年の売上高は1700億元(1元=約20円)を超え、産業用ロボット生産台数は44万3000セット、サービスロボットは645万8000台に達し、安定の中で好調さを維持した。
搬送や溶接、塗装などの分野における自律型産業用ロボットは、新エネルギー車、太陽光発電、リチウム電池などの新興産業に広く浸透している。また、サービスロボットは医療・ヘルスケア、建築、介護などで大規模導入が実現している。特殊ロボットは科学調査や緊急救援などでますます重要な役割を果たしている。中国のロボット産業は先端技術のブレイクスルーが加速し、革新的な製品が次々と登場し、応用シーンがより豊富になっている。
工業・情報化部は今年初め、16部門と共同で「『ロボット+』応用行動実施案」を発表。ロボットの各業界における導入の拡大を推進させた。汪氏は、「今後は産業イノベーション力をさらに高め、産業チェーン・サプライチェーンの安定を維持し、『ロボット+』応用行動を推進し、ロボット産業の質の高い発展を推進していく」と述べた。
同大会は北京人民政府、工業・情報化部、中国科学技術協会の共催で、「開放とイノベーションで未来を共有」をテーマに、8月16~22日に北京市で行われる。
