台風5号「トクスリ」が中国福建省の複数地域で、都市・農村部の冠水や山津波、土砂災害を引き起こした。応急管理部(省)の指示を受け、中国航空工業集団有限公司が独自開発した緊急災害救助型ドローン「翼竜−2H」が緊急出動し、災害救助活動に力強い支援を提供した。科技日報が伝えた。
任務の指揮担当者によると、翼竜−2Hは任務遂行時に優れた偵察能力を発揮した。水位上昇や家屋の損壊状況を偵察し、リアルタイムモニタリング気象データを通じて積雲や塔状雲などがもたらす危険な天気を避け、現場の高画質画像や動画データをリアルタイム伝送することにより、応急管理部に効率的な指揮と正確な管理の根拠を提供した。
翼竜−2Hは民間業界の大型固定翼ドローンへのニーズに基づき開発された民間機種で、機体の長さが11メートル、翼幅が20.5メートル、機体の高さが4.1メートル、離陸時の滑走距離が1000メートル、着陸時の滑走距離が1200メートルとなっている。また、空虚重量が2.2トン、最大離陸重量が4.2トン。最大飛行高度が9000メートルで、最大飛行速度は時速370キロ、時速150キロで巡航飛行する際の最大航続時間は20時間で、最大航続距離は5500キロに達する。
光電探査ポッドや合成開口レーダー、空撮CCDカメラ、緊急通信保証ポッド、緊急投下ポッドなどの設備があり、極端な災害条件下でマルチスペクトル災害現場探査、公共・専用緊急ネットワーク構築、緊急物資投下などの任務を遂行し、緊急指揮体制と連携できる。同機は50平方キロの携帯電話の通信を回復でき、専用ネットワークのカバー半径は70キロ以上、カバー範囲が1万5000平方キロの音声・動画通信ネットワークを構築できる。
中国航空工業集団の関係者は、「翼竜−2Hはすでに緊急災害救助型、気象型、民間型が開発されており、任務モジュールの切り替えとポッドにより、気象観測や天気への人的干渉、緊急通信保証などの異なる使用ニーズを満たす」と説明した。

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