中国海南省昌江原子力発電所で10日、原子炉「玲竜1号」のコアモジュール「玲竜之心」が設置された。新華社が伝えた。
海南核電有限公司の鄧暁亮副総経理は「『玲竜之心』は『玲竜1号』のコア部品だ。蒸気発生装置は工場と原子炉圧力容器内で事前に組み立てと溶接を終えていた。これは『工場生産による事前組み立て、モジュール化製造』を行った原発中心設備であり、その設計イノベーションは原発の安全性と信頼性を高め、工期を大幅に短縮し、経済性も高めた」と説明した。
「玲竜1号」は2021年7月に着工。稼働後は年間10億キロワット時(kWh)の発電を見込んでおり、省内の52万6000世帯の電力需要を満たすことができる。また、二酸化炭素排出量約88万トンを削減でき、これは植林750万本分に相当する。