中国自然資源部(省)が派遣した中国第13次北極海科学観測隊が12日、極地科学観測砕氷船「雪竜2号」で北緯81度付近の海域に到達し、海氷総合調査を開始した。新華社が伝えた。
作業に適した海氷を発見した後、先遣隊メンバーの安全性確認を経て、科学観測隊員が調査機器を持ち、雪竜2号のタラップから氷面に降りた。隊員はその後、海氷物質バランス浮標の設置や海氷コア採取、ドローンによる海氷光学観測など、5時間にわたり9つの作業を実施した。
中国極地研究センター(中国極地研究所)副研究員で、大洋隊海氷環境チーム長の林竜氏は「海氷総合調査は今回の北極海科学観測における重要な内容だ。主な任務には氷上浮標の設置、海氷の採取、氷上試験の3つが含まれる」と説明した。
林氏はまた、「作業時間の違いにより、今回の海氷総合調査は短期作業ポイントと長期作業ポイントの2つのポイントに分かれる」と紹介。「短期作業ポイントでの作業は4~5時間だが、長期作業ポイントでは3~5日間行われる。観測隊は作業中に設置した無人当直設備を使い、海氷の長期観測・モニタリングを行う」と述べた。
