中国海洋石油集団によると、中国初の薄炭層ガス大規模開発プロジェクトである潘河薄炭層ガス開発プロジェクトが16日、生産を開始した。人民網が伝えた。
同プロジェクトは山西省の沁水盆地南部に位置し、計212本のガス井がある。ガス井1本当たりの生産量は1日最大1万1000立方メートルに達し、平均2500立方メートル以上、2020年末の試掘から現在までの累計生産量は1億8000万立方メートルに上る。
炭層ガスは石炭に随伴して産出され、吸着状態により炭層内に貯蔵される非在来型天然ガスのことだ。炭層ガスの開発と利用により炭鉱ガス対策の問題を効果的に解決でき、石炭採掘の安全を確保するだけでなく、クリーンエネルギーを提供し、環境保護もサポートできる。
業界関係者によると、中国の炭層ガス商業規模開発は現在、主に沁水盆地と内モンゴル自治区オルドス盆地の主力炭層に集中している。長年の開発により、主力炭層のガス生産量の減少が深刻化しているため、薄炭層の開発を加速させ、生産能力の交替を実現する必要がある。薄炭層とは一般的に地中の採掘厚さが1.3メートル未満の炭層を指し、主力炭層と比べると、資源の存在度が低く、長い間、炭層ガス開発における周辺資源とされてきた。
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