中国上海市政府はこのほど、同政府弁公庁がこのほど「デジタル経済の新たなサーキットに立脚しデータ要素産業の革新的発展を推進する行動案」を発表した。
同行動案では、▽2025年までに上海のデータ要素市場体系をほぼ完成させ、国レベルのデジタル取引所の地位を確立する▽データ要素産業の原動力を全面的に引き出し、産業規模を5000億元(1元=約20円)とし、複合年間成長率を15%としてデジタルビジネス企業1000社を誘致・育成する▽データリンク融合応用スーパーノードを完成させ、1000の高品質なデータセットを形成し、1000のブランドデータ製品を構築し、20の国レベルのビッグデータ産業ベンチマークを選択・構築する▽データ要素発展のエコシステムを全体的に飛躍させ、ネットワーク・データセキュリティ体制を持続的に健全化し、国際交流・協力を全面的に深化すると打ち出した。
行動案では、新インフラ構築の加速が提起され、ユビキタス・スマートネットワーク接続体制を構築し、マルチクラウド・マルチネットワークの連動を推進し、5G、IPv6、北斗通信測位一体化などの設備の基盤を固めてレベルを高めることや、モノがデータでつながる新型検知システムを構築し、新型都市IoT(モノのインターネット)専用ネットワークの展開を深化させ、インダストリアルインターネット、車載ネットワーク、スマートパイプライン、スマートグリッドを発展させることなどが打ち出された。
計画では2025年までに計算能力の全体規模を第13次5カ年計画(2016~20年)後期の4倍に拡大する。