2023年08月28日-08月31日
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タリム盆地の1万m級科学調査井、掘削深度が6000mに

2023年08月29日

 中国石油天然気集団(中国石油)が23日に発表した情報によると、新疆ウイグル自治区のタリム盆地で建設が進む中国初の1万メートル級科学調査井「深地塔科1井」の掘削が計画の半分以上に達した。人民日報が伝えた。

「深地塔科1井」は設計掘削深度が1万1100メートルで、今年5月30日に掘削を開始。すでに中・浅層の掘削任務を完了した。1日の掘削深度は最大567メートルとなっている。

 一般的に、掘削深度が6000メートルを超える「超深井」の掘削では、超高温や超高圧といった複数の掘削技術の限界に直面する。100メートル掘ると温度が約2℃上がり、内部は約220℃の高温に達する。「深地塔科1井」の掘削深度は半分を過ぎたが、残りの部分については高難易度地層の攻略に取り組む必要があり、さらに1年以上かかる見込みとなっている。

 中国石油タリム油田探査事業部のエンジニアである劉金竜氏は「すでに高強度金属密封のコア採取ツール、230℃の高温と175メガパスカル(MPa)の圧力に耐えられる探査装置が開発されており、掘削にサポートと保証を提供している」と説明した。

 劉氏はまた「タリム油田の油井掘削は深さ4500~6000メートルまで10年かかり、7000~9000メートルは17年かかった。それに対し、深地塔科1井は現在の深さ6000メートルから1万メートル超まで370日余りで達する予定だ。これは世界の1万メートル級深井掘削の最短記録になる」と述べた。

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