2023年08月28日-08月31日
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中国主要都市の平均通勤時間は36分 大都市は45分以内の割合が増加

2023年08月30日

 中国都市計画設計研究院はこのほど、「2023年度中国主要都市通勤モニタリング報告」を発表した。主要都市における通勤時間は平均36分で、前年と同じだった。澎湃新聞が報じた。

「報告」は45都市を選定し、9000万人の通勤に関するデータを収集。通勤時間、通勤距離、交通手段に関する9つの指標を使用して、都市における職場と居住地の関係や通勤の特徴の変化などを示した。

超大都市・特大都市で45分以内の割合が増加 北京はやや改善

 2022年、中国の主要都市で通勤時間が片道45分以内の人は、全体の76%で前年と同じだった。都市の規模別で見ると、超大都市(常住人口1000万人以上、上海、北京、深圳、重慶、広州、成都、天津、武漢の8都市)が69%、特大都市(常住人口500万~1000万人、西安、杭州、南京など13都市)が77%だった。居住環境改善目標の80%までは、まだやや開きがある。

 しかし、北京や広州、上海、済南、青島といった約半数の超大都市・特大都市では、通勤時間が片道45分以内の人の比率が増加している。広州は71%、北京は56%で、下落に歯止めがかかり、前年比1~2ポイントの上昇となった。深圳は77%で、超大都市の中で最高レベルを保っている。45分以内の人の比率が減少したのは、武漢、合肥、アモイ、無錫、洛陽の5都市だけだった。

 主要都市では依然として1400万人以上が片道60分以上かかる「極端通勤」をしている。その比率は全体12%で、前年と変わらなかった。都市の規模別で見ると、超大都市の極端通勤の比率は17%、特大都市は11%だった。

 ただ、一部の超大都市では「極端通勤」は改善傾向にある。北京はその比率が28%と全国で最高となったが、比率は2ポイント下落した。

中国主要都市の平均通勤時間は36分 青島は初めて40分以上に

 主要都市の平均通勤時間は片道36分と、前年比で横ばいだった。都市の規模別で見ると、超大都市は平均40分、特大都市は36分、Ⅰ型大都市(常住人口300万~500万人)は34分、Ⅱ型大都市(常住人口100万~300万人)は32分だった。

 北京の通勤時間は平均47分で、依然として通勤時間が最も長い都市だった。上海、重慶、青島は平均40分で、青島は初めて40分を超えた。

 2020~22年と比べ、主要都市で通勤が5キロ以内の人の比率は全体的に下降した。2022年単年を見ると、通勤距離は超大都市が平均9.6キロ、特大都市が8.6キロ、Ⅰ型大都市が7.8キロだった。北京は依然として通勤距離が最も長い都市で、11.7キロとなり、前年比0.4キロ増加した。

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中国科学技術ニュース 2023年08月

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