中国四川省成都市で9月7、8両日に2023世界ディスプレイ産業大会が開かれる。工業・情報化部(省)電子情報司の楊旭東副司長は、このほど開かれた記者会見で「中国の新型ディスプレイ産業は飛躍的な成果を上げ、産業規模が世界トップを維持し、技術や製品のイノベーションが持続的に強化されており、川下やエンドユーザー製品の拡大と強化を支え、人々のデジタル生活に彩りを添えている」と述べた。経済日報が伝えた。
データによると、中国の新型ディスプレイ産業はここ数年、川下需要の不振と業界の周期的な低迷などの影響を受けながらも、産業の高い強靱性と耐衝撃性を示している。業界全体の2022年の生産高は4900億元(1元=約20円)以上で、世界全体の36%を占めた。ディスプレイパネルの生産高は3600億元以上で、世界全体の48%だった。ディスプレイパネル出荷面積は1億6000万平方メートル、世界シェアは前年比5ポイント増の68.6%となり、世界トップの座を維持した。
楊氏は「中国の新型ディスプレイ産業は世界で重要な地位を確立し、技術力が大幅に強化されており、ディスプレイの種類が揃った、技術イノベーションが最も活発で、川下の応用が最も豊富な国の一つになっている。北京冬季オリンピック・パラリンピックから成都ユニバに至る間、多くの新型ディスプレイ製品が登場し、好評を博した」と説明した。
中でも四川省は新型ディスプレイ産業のチェーン化・クラスター化発展を推進し、産業チェーン川上・川下の800社余りの企業が集まっており、比較的整った新型ディスプレイ産業エコシステムを形成している。特に成都・重慶地区のスマート端末産業規模が際立っており、世界の3分の2のiPad、50%のノートPC、10%のスマートフォンを生産し、世界最大のスマート端末生産拠点になっている。成都市の現在のディスプレイ産業規模は中国全体の15%を占めている。産業チェーンの完成度は71%、産業の現地化率は38%で、川下スマート端末産業の発展を牽引している。