中国生態環境部(省)はこのほど開かれた「2023年中国オゾン層保護のための国際デー記念大会」で、「中国は『オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書』の締約国になった後、オゾン層破壊物質の生産・使用の累計淘汰量が発展途上国全体の半分以上を占めている」と説明した。中央テレビニュースが伝えた。
同議定書は1987年に採択。オゾン層保護のために世界的な行動を展開し、オゾン層保護物質の生産と使用を徐々に停止することが定められた。現時点で世界198カ国・地域が締約者にしている。中国は1991年の締約から2022年までに累計約62万8000トンのオゾン層破壊物質の生産・使用を淘汰し、発展途上国全体の半分以上を占めている。
オゾン層破壊物質の淘汰は、気候変動の緩和にも積極的な影響をもたらした。中国を例にすると、1991~2020年の30年間で、オゾン層破壊物質の淘汰により、累計約260億トン分の二酸化炭素に相当する温室効果ガスの排出を回避した。