華東地域の家々に届く新疆の電力

2023年09月22日

　中国新疆ウイグル自治区準東経済技術開発区に位置する国網新疆電力有限公司超高圧分公司昌吉変電所は、昌吉～古泉±1100キロボルト（kV）超高圧直流送電プロジェクト（吉泉直流プロジェクト）の源となっている。中国新聞網が伝えた。

　同プロジェクトは新疆から甘粛省、寧夏回族自治区、陝西省、河南省、安徽省を結ぶ。全長3293キロで、世界唯一の±1100kV超高圧直流送電プロジェクトとなっている。2016年3月に着工し、19年9月26日に稼働した。新疆から他地域への送電大動脈として、3000キロ以上離れた華東地域に向け、絶えることなく送電している。

　同プロジェクトは電圧等級が世界最高、送電量が世界最大、送電距離が世界最長、技術水準が世界最先端であるとして、業界では「電力のチョモランマ（エベレスト）」と呼ばれている。2021年の他地域への外部送電量は550億キロワット時（kWh）、22年は632億kWhとなり、超高圧プロジェクト送電量で2年連続中国トップとなった。14日現在、同送電プロジェクトの今年の外部送電量は457億kWhとなっており、再び記録が更新される見込みだ。

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