2023年10月10日-10月13日
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中国製の太陽光発電設備、ドイツの一般家庭でも利用

2023年10月11日

 ドイツ北部の小さな町で暮らすディルクさんは数カ月前から、中国製の太陽光発電設備を使い始めた。「一帯一路」の相互接続により、こうした中国製製品が海路や国際定期貨物列車「中欧班列」により、ドイツの一般家庭でも利用されている。新華社が伝えた。

 ディルクさんはシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の町、シュヴァルツェンベルクに暮らしている。自宅に設置されたソーラーパネルは中国浙江東陽横店集団東磁股份有限公司が製造し、超小型インバータは浙江省温州市の企業である奔一新能源のものだ。2枚のソーラーパネルと、直流を交流に変換する超小型インバータを組み合わせて使用する。日照条件が良ければディルクさん一家の日中の電力消費需要を満たすことができる。

 ユーラシア大陸の反対側では、日増しに拡大する国内外市場の需要を満たすため、関連設備を生産する中国企業2社がフル稼働で生産を急いでいた。横店東磁が今年上半期に生産した太陽光発電設備の欧州市場への出荷量は約2.8ギガワット(GW)で、前年同期比で50%近く増加した。うち多くの製品がドイツ市場に輸出された。

 欧州では電気料金が上昇しているが、太陽光発電設備を使って電気料金を下げることができる。中国製の太陽光発電設備は海路でオランダ・ロッテルダムに入り、そこからドイツに輸送されるか、中欧班列でドイツに直接運ばれる。設備はドイツ到着後、現地の販売代理店を通じて一般家庭に入る。ディルクさんは「この設備は取り付けが簡単で、電気代も大幅に節約できる。太陽光発電を我が家で使うのは初めてだが、満足している」と語った。

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