2023年10月16日-10月20日
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新エネ航空機が「空を飛ぶ日」は本当に来るのか?

2023年10月19日

 中国工業・情報化部(省)など4部門はこのほど、共同で「グリーン航空製造業発展綱要(2023~35年)」を通達した。その中で、2025年までに電動一般航空機の商業利用を開始し、水素燃料航空機の重要技術のフィジビリティスタディの検証を完了し、そして2035年までに新エネ航空機を発展の主流にすることが打ち出された。

「綱要」は重点的措置を明確に打ち出し、優位性のある企業と研究機関がスマート化、高信頼性、軽量化、低コストのエネルギーコントロール、飛行コントロールの技術で持続的に進展を遂げ、新エネ航空機の全体設計、エネルギーシステム設計、全面電動化航空機搭載システムなどの技術開発を行うよう牽引している。そして、電動航空機を重点とし、安全で高効率な電気機械、バッテリー、飛行コントロール、材料などの現代化産業チェーンの構築を加速させることを打ち出している。

 電動航空機と水素燃料航空機が本当に空を飛ぶ日が来るのだろうか。深度科技研究院の張孝栄院長は「電動航空機や水素燃料航空機を一般の人々が利用できるようになるまでは、まだ歳月を必要とする。現在は技術開発とテストの段階にとどまっている」との見方を示した。

 北京市社会科学院の王鵬副研究員も、「一般の人がこうした新エネ航空機に乗れるようになるまでには、まだしばらく時間がかかる。その主な原因は技術と市場の面で制約があるからだ。大型航空機を例にすると、新エネ動力モジュールはより高い安全性とより長い航続距離を実現する必要があるだけでなく、安全性と耐久性にもさらなる要求がある。現時点における電池のエネルギー密度や寿命などの問題により、航空分野での幅広い応用が制約されている。また、水素燃料航空機は水素燃料を利用して動力を提供するものだが、水素の貯蔵や関連のインフラなどには引き続き課題が残っている」と説明した。

 
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