中国海洋石油集団(中国海油)によると、オルドス盆地東部にある深さ2000メートルの地層から、中国初の1000億立方メートル深部炭層ガス田である「神府深部炭層大ガス田」が発見された。確認された地質的埋蔵量は1100億立方メートル以上となっている。経済日報が伝えた。
同ガス田は陝西省楡林市のオルドス盆地東部に位置する。炭層は主に深さ約2000メートルに埋蔵されており、単層の厚さは6.2~23.3メートル、石炭1トン当たりのガス含有量は15立方メートルとなる。中国海油は同エリアで100以上の試掘井を配置しており、単一井の1日当たり生産量は最大2万6000立方メートルに達する。
炭層ガスとは、炭層の中に存在する天然ガスのことを指す。業界内では通常、埋蔵されている深さが1500メートル以上の炭層ガスを深部炭層ガスと呼ぶ。中国は炭層ガス資源が豊富で、埋蔵されている深さが2000メートル未満の炭層ガス資源は30兆立方メートル以上あり、うち深部炭層ガス資源が約3分の1を占めている。
神府深部炭層大ガス田は中国海油が山西臨興ガス田に続いて発見した2カ所目の1000億立方メートル大型ガス田となる。中国海油はここ数年、陸上非在来型油ガス分野で戦略的代替資源の模索に取り組んでおり、地質プロジェクトの一体化と探査・開発の一体化の推進に力を入れ、重要コア技術の研究開発を強化している。
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