中国工業・情報化部(省)によると、中国の新材料産業は今年に入り規模が拡大し続け、産業のイノベーション力が持続的に向上しており、勢いよく発展する加速期に入った。
中国企業が高温ガス冷却炉原子力発電所の炉心保持構造に用いられるグラファイト材料を独自開発し、このほど発表された。
開発した成都方大炭炭複合材料の及海峰総経理は、「グラファイト材料は第4世代原子炉である高温ガス冷却炉の重要材料だ。われわれが新たに研究開発した製品は量産化実現後、中国の高温ガス冷却炉の耐用年数を延長し、中国の高温ガス冷却炉産業チェーンの発展を力強く推進する」と説明した。
中国の新材料産業の生産高は今年1~9月に5兆元(1元=約21円)を超え、2桁の成長率を保った。産業のイノベーション力も持続的に向上し、中国は7カ所の新材料分野の国家製造業イノベーションセンター、そして35の新材料重点サービスプラットフォームを展開・構築し、イノベーションサポート体制を形成している。
国家新材料産業発展専門家諮問委員会主任を務める中国工程院院士(アカデミー会員)の干勇氏は「1~9月は主に戦略的新興産業とハイテク産業の発展による新材料の需要が大幅に拡大した」と述べた。
今後は新材料に焦点を当て、産業化の基礎を備える先端材料とイノベーションの良好な基礎を持つ重要材料に狙いを定め、新材料産業のイノベーション発展を推進し、新材料産業の発展の新たな成長エンジンを創出していく。