中国は16日、酒泉衛星発射センターから「長征2号C」第1段と「遠征1号S」上段からなるキャリアロケットを使い、新世代海色観測衛星「海洋3号01星」を打ち上げた。科技日報が伝えた。
国家航天局によると、同衛星は国際海色リモートセンシング衛星の先進レベルに達しており、中国の海洋環境モニタリングの主体業務の需要を満たし、エコ文明の建設、スマート海洋プロジェクトの建設、「一帯一路」構想などの国家重要戦略を担う。
新世代海色観測衛星は、国家民用宇宙インフラにおける科学研究衛星で、海色・水温スキャナー、中分解能プログラマブルイメージングスペクトロメーター、海岸帯イメージャーなどのペイロードを搭載。海色観測の空間分解能とスペクトル分解能を高め、観測のスペクトル帯域幅を広げることができ、世界海色観測のスピーディなカバーを実現し、中国の海洋リモートセンシング衛星の応用水準を高めることになる。「海洋1号C/D」衛星と軌道上でネットワークを構築することにより、海色リモートセンシング業務の持続可能な発展を促進する。前世代の「海洋1号」衛星と比べると、「海洋3号01星」は種類、品質、観測能力などの面で飛躍的に向上している。衛星の設計寿命は8年。世界の大洋水域の高精度、マルチスペクトル、長時間序列観測を行い、自然資源、生態環境、交通、気象などの業界の応用を満たし、海洋環境の保護をサポートする。
国家航天局が新世代海色観測衛星プロジェクトの実施・管理、重要事項の実施・調整、打ち上げ審査・許可を担当する。自然資源部(省)がユーザー機関の筆頭となり、他の主要ユーザー機関には生態環境部、交通運輸部、中国気象局などが含まれ、各自の応用システムの構築と運営を行う。また、自然資源部国家衛星海洋応用センターが地上システムの構築と運営を担当。中国航天科技集団第五研究院・第一研究院が衛星システム・キャリアロケットシステム開発を実施する。
長征シリーズキャリアロケットの打ち上げは今回で497回目。