2023年11月20日-11月24日
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全プロセス国産化クローン猫が青島で誕生

2023年11月22日

 中国の青島農業大学は19日、同大学哺乳類体細胞クローン基地で、クローン猫の茶トラ猫が誕生したと発表した。この猫は、中国で初めて全プロセスにおいて国産の設備、試薬、消耗品を使って誕生した体細胞クローン猫で、中国が動物クローン分野で完全な産業チェーンを持つようになったことを示している。科技日報が伝えた。

 今回誕生したクローン猫は141グラムの雄の茶トラ猫で、代理出産のメス猫が妊娠69日目に自然分娩した。同大学生命科学学院の趙明輝副教授は「猫の体細胞クローンは設備、試薬、消耗品に対する要求がより高く、より精密な操作が必要になる。今回のクローン猫の誕生は、中国の動物クローン技術分野の重要な進展であるとともに、中国の先端設備製造、精密加工、化学工業の発展の縮図でもある」と説明した。

 2020年、趙氏は研究チームを率いて豚の体細胞クローンを行った際に、輸入薬品の性能が不安定になることがあり、それによって実験に問題が生じることを発見した。チームはその時から国産の動物体細胞クローン関連試薬の開発を試みた。度重なる実験とスクリーニングを経て、チームは今年6月に国産試薬の開発をほぼ完了した。

 研究チームは中国で複数回にわたり、クローンの中核設備であるマイクロマニピュレーターと融合装置のメーカーを視察し、最終的に広州市の設備メーカーと協力関係を結んだ。同メーカーは研究チームの意見に基づきマイクロマニピュレーターと融合装置の改善を続け、最終的に技術的要求を満たした。こうして、国産設備と試薬によるサポートを受け、中国初の全プロセス国産化クローン猫が誕生した。

青島農業大学
 
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