2023年11月20日-11月24日
トップ  > 科学技術ニュース >  2023年11月20日-11月24日 >  中国で家庭用太陽光発電機の設備容量が1億kWを突破

中国で家庭用太陽光発電機の設備容量が1億kWを突破

2023年11月24日

 中国国家エネルギー局によると、今年9月末時点における中国国内の家庭用分散型太陽光発電機の設備容量が累計1億キロワット(kW)を突破し、1億500万kWに達した。また、国内の太陽光発電の総発電設備容量が5億kWを超え、5億2000万kWとなった。家庭用発電機の1億500万kWは、三峡ダムの総発電設備容量の4倍以上に相当する。統計によると、農村部の家庭用分散型太陽光発電機は累計500万世帯以上に設置されており、それによって牽引された有効投資は5000億元(1元=約21円)を超えた。人民日報が伝えた。

 今年1~9月における中国国内の家庭用分散型太陽光発電機の新規設備容量は3297万7000kWで、分散型太陽光発電の新規設備容量の約半分を占めた。また、国内の太陽光発電新規設備容量の25%を上回り、2022年通年における家庭用太陽光発電機の新規設備容量の1.3倍となった。

 家庭用分散型太陽光発電のエリア別トップ3は、山東省(2488万kW)、河南省(2084万kW)、河北省(1666万kW)で、3省が全体の約60%を占めている。

 関係機関の予測によると、農村部には太陽光発電機を設置できる屋根が約273億平方メートル分あり、世帯数は8000万世帯を超えており、開発の高いポテンシャルを秘めている。国家エネルギー局新エネルギー・再生可能エネルギー司の関係者は「今後は農村地域と各家庭に対し、太陽光発電の普及活動を推し進め、屋根分散型太陽光発電の開発試行事業を秩序正しく推進し、分散型新エネ発展を持続的に促していく」と述べた。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

バックナンバー