2023年11月20日-11月24日
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ハイイロネコの各個体の縄張りは平均3.3平方キロ 首輪の追跡調査で判明

2023年11月24日

 祁連山国家公園青海省管理局は15日、中国固有の野生ネコであるハイイロネコの首輪から取得したデータを使って試算した結果、各個体の「縄張り」の平均面積が3.3平方キロだったと明らかにした。中国新聞社が伝えた。

 同局は2021年10月から2023年10月にかけて、祁連山国家公園の青海エリアで衛星によるハイイロネコの追跡研究を初めて実施した。衛星測位システム(GPS)を利用して、計10匹(雌7匹、雄3匹)のネコに付けた首輪を追跡。有効活動日数は計6111日に上り、有効な記録スポット27万カ所の情報を得た。衛星を利用してハイイロネコの首輪を追跡する調査は、今回が世界初だった。

 衛星の首輪追跡データによると、ハイイロネコの縄張り面積は季節によって異なり、夏は広くなるが、冬は大幅に狭くなる。また、雌の縄張りは雄よりも広く、夏にはさらに大幅に広くなる。繁殖期になると、雄の1日の活動範囲が雌よりも広くなるが、子育ての時期には雌の活動範囲が雄よりも広くなる。

 首輪追跡データを分析した結果、ハイイロネコは祁連山の低い山地や平原エリアにおいて、低木の原生林や草地、人工林、農地など、さまざまな生息地を十分活用していることがわかった。

 
 
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中国科学技術ニュース 2023年11月

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