2023年12月11日-12月15日
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北京最大のごみ焼却発電施設が完成

2023年12月12日

 中国北京市で6日、市内最大のごみ焼却発電プロジェクトである安定循環経済パークが完成し、公開された。プロジェクトを担当した北京城建集団によると、同パークは中国国内で規模がトップ3に入る生活ごみ焼却処理プロジェクトで、主に大興区や大興国際空港臨空エリア、亦荘経済開発区など北京市南部の生活ごみの処理を行う。

 安定循環経済パークは北京市大興区安定鎮站上路の東側、現在の安定鎮ごみ埋め立て場の南側に位置する。総建築面積は約14万6700平方メートルで、1日当たり5100トンの生活ごみ発電、2000トンの浸出液処理場、1200トンの燃えカス総合利用工場、80トンの医療廃棄物処理工場と、その他付帯プロジェクトを含む。生活ごみ焼却メイン施設は年間6億キロワット時(kWh)発電でき、これは25万世帯の電力消費量に相当する。

 北京城建集団安定循環経済パークプロジェクト責任者の趙強氏は「プロジェクト完成後、メタンガスの排出制御と代替発電という二重の炭素排出削減効果を持つ。安定循環経済パークは全プロセスの循環経済パークで、一般ごみや医療廃棄物などを処理できるほか、自ら出すごみの循環利用も行う」と説明した。

 同プロジェクト今後、大興国際空港開業後の北京市南部におけるごみ処理能力低下問題を効果的に緩和することになる。

 
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